脱“爆買い”、次のターゲットは中国人セレブだ。

百貨店大手の大丸梅田店(大阪市北区)で17日、流行に敏感な中国人女性らを招いて秋冬向けの化粧品やファッションを紹介する特別ツアーが開かれた。大量に商品を購入するだけの単なる「爆買い」ツアーとは異なり、体験を重視したのが特徴で、目の肥えた富裕層を囲い込む狙い。

同店が、中国の富裕層向け旅行雑誌「行楽」とタイアップして実現した初の企画で、10人の中国人訪日客が参加した。17日は、メークの実演体験をした参加者に大丸梅田店のファッションアドバイザーと通訳が付き添い、売り場を回り、おすすめの商品を紹介した。上海市から母親と一緒に参加した女性会社員(24)は日本メーカーの高級化粧品を購入。「商品について詳しく説明してくれて、不自由なく、買い物ができた」と満足そうに話した。

同店では9月1~15日の訪日外国人の免税売上高が前年同期比約3倍と絶好調。中国人は免税売上高の5~6割を占める上得意だ。担当者は「今回のツアーで楽しく買い物をしてもらい、また大阪に来たときに当店に寄ってもらいたい」とリピーター客に期待を寄せた。

産経WEST

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